Archive for the ‘ぼくの本棚’ Category

ぼくの本棚295

ディーパック・チョプラ/老いない「奇跡」


30 11月

先日、ディーパック・チョプラのお話をお伺いする好機を得た。

チョプラは医学博士でありながら量子物理的視点で
「意識が現実をつくる」ことについてお話された。

量子論の中に、
「エネルギーと物質の壁がなくなる」という
考え方があることから、
人間を物質ではなく生命エネルギーとして捉え、
新しい考え方や生き方を提唱した。

「特定の意図が意識の場に送りこまれれば、
あとは自然に必要な反応が起きる。
たとえば、寝るときは、眠ろうとする意思によって、
体内に複雑な生化学的・電気的なプロセスが生じる。
最先端の医学をもってしても、このプロセスは再現できない」

心と身体を変えるのは
本質的には物理的要素ではなく
人間が量子的エネルギーの存在であることを自覚すること、

つまり、人間は粒子であり波という
生命エネルギーであるため「意識」の持ち方ひとつで
どのようにでも変化できるという自覚が大事
なのだという。

チョプラは、独創的キャラクターゆえに
女優のデミ・ムーアやデザイナーのダナ・キャラン、
政治家のビル・クリントンなどから絶大な支持を受けている。

「愛は、私たちが生命の流れと
一体となっている時に感じるものだ」

編集長 尾中謙文

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ぼくの本棚294

忘れられた叡智/田坂広志


24 11月

田坂さんが素敵な本を書かれた。

資本主義の本質を詩的寓話で描かれた、
世界中で田坂さんにしか書けない、
芸術と経済が一体化した書だ。

時は23世紀。
成熟した心は
目に見える価値から
目に見えない価値に移行していた。

知識、信頼、文化、関係、評判、共感
といった目に見えない資本の本質が
静かに深く、詩的に語られる。

田坂さんはこんな領域にいるんだ。
澄み切った青空の下にいるようだ。

オープンスペースの気持ちの良い
雰囲気の中に様々な智慧が
そこに存在する。

世の中の状況が複雑になり
混乱や衝突が絶えない今
世界的規模で心とはなにか
いのちとはなにかを問う
田坂さんの深い情熱が伝わってくる。

編集長 尾中謙文

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ぼくの本棚293

マイケル・サンデル/これから正義の話をしよう


17 8月

今、なぜ「正義」なのか。

NHK教育TVでも放映されているからご存知の方も多いと思うが、
これはバラエティ番組ではなく、ハーバード大学で最も人気のある講義なのだ。

1人殺すか5人殺すかを選ぶしかない状況に置かれたとき、
君たちならどうするだろうか?
サンデルは学生たちに問う。

1人だけ殺すことを正当化していいか?
合理主義によって、確かに、ほかの4人は助かるだろう。

それとも多くの人が感じるように
そんな選択は許されないと思うか?
1人だけ選ぶことなんてできないんじゃないか?

サンデルの問いに
様々な国から来た、様々な人種の
学生たちは次々に自分の独創的な意見を言う。

学問とは真実や真理を問い続けることだ、と
サンデルの授業を見ながら、
何故かほっとし、納得する。
ここにはまだ「大学」がある。

学生の多くは戦争を経験していない。

そのため自己決定のプロセスに
共和主義(共同体的自己決定)か自由主義(自己決定主義)かを反復し、
その差異を見つけ、自分は何を基準に意思決定をしているのかを確認しなければ、
経験主義的な意思決定を越えることはできない。

米国は伝統的に共和主義(米国リバタリアニズム)だが、
共同体的な共和主義はすでに空洞化し、
現実は一人一人の自己決定に委ねられている。

これは今の日本にもあてはまる論理だと思う。
管総理は戦争が未経験なのに
なぜ過去に遡って、韓国にお詫びができるのだろうか。

戦争未経験だと認めた上で、
未来に向けて、お互いが何を学び合い、気づかなければならないか、
初めてその悲惨さも、自身の数少ない言葉で語れるはずだ。

戦争未経験者が、自分が関わっていない戦争を、まるで自分のことのように語る。
いまの日本には居心地の悪い、空洞化した論理や解釈がはしっている。

編集長 尾中謙文

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ぼくの本棚292

東京大学i. school編/東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた


29 6月

タイトルは旧型の大言壮語的ベンチャー製造工場を連想させるが、
本書を読むとすぐに間違いだったことに気づく。

いや、それどころかイノベーターをつくるために教育が精密に見直され、
実質的な学問の質が確実に向上し続けていることがわかる。

本書は4 つのパートに分かれる。
パート1では世界を変える人材をつくるプログラム

パート2では観察とケーススタディ、未来の兆しを集め統合し、
シナリオや事業計画書を書くワークショップ

パート3では場の力の利用の仕方、アイスブレイクの方法、
多様化と統合化にデッドラインを設けたシミュレーション

パート4ではイノベーションのプロセス構造化、
アイディアを生み出す原点の情動に迫っている。

日本の会社の多くがイノベーションを起こさなくなって久しいが、
東大で近未来にイノベーションが起きそうな予感をさせる一冊だ。

あなたはイノベーションと聞いて何を連想するだろうか。
イノベーターと聞いて誰を思い浮かべるだろうか。

編集長 尾中謙文

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ぼくの本棚291

松島修/聖書に隠された成功法則


21 6月

大成功を収めた人の多くが、その後うまくいかなくなるのはなぜだろうか?

著者はその答えが聖書にあり、
聖書には不変の成功法則が隠されているという。

自分の欲望だけで「自己実現」をするのではではなく
他者も活かす「神実現」を目指せば真の成功が来るのだという。

6000年前に書かれた旧約聖書は、地政学的にみても
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通して使われている。
ベストセラーでもこれだけ多くの人に読まれている本はない。

聖書に「人は神から創られ、神に愛されている」とある。
人は、無条件に愛されている存在であることを
自覚することが大事で、
がむしゃらに努力することだけでは成功への道は開けない。

著者がいう神の視点とは、
高慢さを捨て謙虚さをもつこと、
真の謙虚さとは、神に創られた自分を信じること、
与えられた力を認めること、自信を持つこと、などだ。

本書は宗教者が言うきれいごとだけではない。
著者は日本最大級の顧客数をもつ投資コンサルタント。

本書は意図的に、旧約、新約聖書を混在させるなど、
宗教的見地からの解釈には多くの矛盾もある。

しかし、投資という最も危険なお金に携わるコンサルタントが、
一番重要なことは、自分のお金ではなく、他人を富ますことを考えなければ、
その後の人生がうまくいかないことを自覚している点に、本書の面白さがある。

人は習慣性から逃れられないため、それゆえの成功も失敗もある。

あなたが人生において、もし成功を強く望むなら
今の悪い習慣を思い切って捨て、
成功の習慣性を身につけることが一番早いと思う。

人生変えようともがいても
なかなか変える方法が見つからない時、きっと本書が役に立つと思う。

編集長 尾中謙文

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