ぼくの本棚280:茂木健一郎/今、ここからすべての場所へ

26 2月

日本で最も著名な脳科学者・茂木さんは脳の可能性を信じる大切さを
世の中にわかりやすく解説し定着させてきた。

僕たちは茂木さんのお陰で、何十年も脳の研究しなくても
脳がどういう働きをして、脳の活性化のために何をすればいいのか、
子供にもわかるような優しさで、誰もがわかるようになった。

最近「格差社会」が進む中で、
夢を持てなくなったという人の話を聞くことが増えた。
「勝ち組と負け組」のように、もう勝負がついているから
望みなど持っても無駄だという人もいる。

しかし、茂木さんの答えは明解だ。

「文化的、社会的文脈においても、
自らの創意工夫によって、未来を形作る余地を信じられなくなってしまった時、
私たちは取り返しのつかない喪失を経験するのではないか。

自分の未来を選び取ることができると信じることを、
そう簡単に失ってはいけない理想であると考えている。
そのような素朴な信仰を失った時、人間は別の何かに堕ちていくのではないか」

夢や理想をなくしてはいけない、人間の創造性を信じる
という茂木さんの力強いメッセージに惹かれるのは僕だけではない。

遺伝子や環境が人間の資質を決めると言うことに
「青年期から反発を感じていた」
という茂木さんの考え方は細胞学者のブルース・リプトンと似ている。

人間が正義と徳のもとに自分らしく生き、
多様な幸福と知性を、努力によって手に入れることは、
もともと可能なのだ。

本書は、これまでの脳科学を中心とした形式的な話ではなく
人間・茂木健一郎の思想の深みや暗黙知が感じられる、
一行たりとも目が離せない良書だ。

あなたの夢がまだ実現せず、もし未来に迷いを感じているなら
ぜひ本書を読んでほしい。
必ず何か答えが見つかるはずだ。

編集長 尾中謙文
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