Archive for 12月, 2009

ぼくの本棚265:ダライラマ瞑想入門/ダライラマ14世テンジン・ギャツオ


29 12月

(前回からの続き)

人の輝きとは何なのだろうか。

ただ明るく華やかに輝いている人もいれば、鈍く深みのある輝きを持つ人もいる。

おそらくは経験を重ねた光と陰の数だけ、言葉にならないメタファーが、微妙な加減で内側から美しく光るのだろう。

ダライラマ法王は紆余曲折のある不思議な人生の糸を紡いでいる。内面の智慧を横糸に外面の経験を縦糸に紡いだ布がすべての人の心を幸せに包み込んでいく。内側から発光する慈愛は人の心を暖かい光で優しく溶かす。

ダライラマ法王の言葉は、まるで月の無い真夜中の灯台のように行く道を明るく照らしてくれる。その一言一言が未来を予見するかのように眩い光を放ったかと思うと、夕陽が微妙な階調で雲を発光させるように、優しく柔らかい光を一人ひとりの心にに向ける。

その自由奔放に慈愛を振り撒く様子が、すぐ隣で見ていてわくわくするほど楽しい。

過去・現在・未来の時空を越えるすべてが幸せに満たされる光を、まんべんなく誰に対しても降り注ぐ。

それは自分が辛かった時、苦しかった時、悔し涙を流した過去を優しく流してくれる、暖かいスコールのようだ。

次の瞬間、ダライラマ法王の目はすでに世界を救う高い志に向けられている。

この自在さが凄いのだ。

今回のテーマは宗教と科学が共鳴することによる、「地球の未来への対話」

21世紀の9年目に行われたこのミーティングをいつか未来から振り返った時、このタイミングで行われた未来への対話をどう感じどう捉えるだろうか。

宗教の対立を中心に起きている戦争が世界中でまだ絶えない時代に

科学者の視点から地球、環境、生命、心をどう捉え、どう宗教と折り合いをつけるのか。

宗教者の視点から科学と向き合い、世界中の生きとし生ける人びとの心をどう幸せにするのか。

あっという間に過ぎてしまった4時間だった。

そして最後の3分間がきた。

地球の未来にそれぞれの想いをこめて、3500人の参加者が、ダライラマ法王が黙とうをして一つになった。

奇跡のような瞬間だった。

ただ、ただ感動した。

みんなの慈愛や平和への想いが一つになることがこんなに素晴らしいことだと、ぼくは知らなかった。

おそらくダライラマ法王はこの瞬間をみんなと共有したかったに違いない。

この日は多くの人の無償の協力と援助がなければ成功しなかった。

それも素晴らしい出来事だった。

この場を借りてすべての人に感謝したいと思います。

ありがとうございました。

編集長 尾中謙文

PS,今日のぼくの本棚は「ダライラマ瞑想入門」

 瞑想によって心を静かに眺め、心の内面と向き合いたい貴兄には最適の本だ。

 外面に気をとられてばかりいると、内面を磨くことをつい忘れがちになる。

 内面を光らせるとは、生きた智慧を身に付け、智慧を使いこなすことだ。

あなたは隠れた宝を探すように智慧を探したことはあるだろうか。

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