ぼくの本棚251:クラウド・コンピューティング by 西田宗千佳

11 3月

クラウド・コンピューティングという言葉をご存じだろうか。

Web2.0の次にくると聞いて「ああ、またか」と思う方も多いかもしれない。

記号論に振り回されると、ブームが去ったとたん空しさと疲れを感じる経験は誰しもある。

しかし一方で、暗黙知のままではわからなかったことが、記号化され、形式知になった途端

世界のメインストリームになり、眠っていた多くのチャンスが時限発動することもある。

クラウド(雲)とは利益を生む巨大な恵みの雨、レインメーカーのことだ。

しかもその向こうにはどれだけの富があるかまだわからない。

この、まだわからないものが数年前から静かに動き始め、もう富の一端はそこまで来ている。

これまでのライバルを蹴落とし続ける競争原理の可笑しさから、

共創し同じゴールを目指す方が巨大な富になることに気づいたものが一抜けする新しいゲームだ。

はたしてクラウドはブーム(一過熱)からトレンド(時代波)になるのか。

21世紀初頭、利益の勝敗で始まったゼロサム社会が、心の豊かさや本質に目覚め、

22世紀に向け真の共創社会を築けるかが、ITの分野でも今試されている。

編集長 尾中謙文

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