Archive for 11月, 2008

ぼくの本棚245:ダライラマのビジネス入門 by ダライラマ14世&L.V.D.ムイゼンバーグ


05 11月

小室哲哉が5億円詐欺事件で逮捕された。

年収20億以上あった巨大な富は、重度の浪費で消えた。

CDトータル1億8000枚という、空前絶後のセールスに関わった人たちは、

小室が文無しで、CDが売れなくなったとたん態度を翻した。

確かに人間的には頂点から奈落へ堕ちたが、

作曲や歌詞の価値と小室の愚行とは別物のはずだ。

「色即是空、空即是色」というように

「お金は無くなる。が、やがて増える」とブッダも言っている。

物やお金への執着を捨て、詐欺罪を償い、

社会的使命に気づき精進すれば、小室も返り咲くだろう。

そのブッダを研究し、チベット密教を支え続けたダライラマ14世も、

チベットという土地への執着の強い中国によって苦しめられた。

本書は、富を得てもなお富の執着がとれない人にとって、自己を振り返るのにとても善い本だ。

本書の中で、ブッダは富の適切な使い方について8つの質問をしている。

合法的に富を得たか?

あなたの富はあなた自身だけを幸せにしたか?

あなたの富は他人も幸せにしたか?

あなたは他人と富を分け合ったか?

あなたはその富を用いて善行をなしたか?

あなたは自分の富に執着し酔いしれているか?

あなたは富の持つ危険性に注意しているか?

あなたは心の自由につながる洞察力をそなえているか?

さて、あなたにはベストアンサーがおわかりだろうか。

編集長 尾中謙文

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ぼくの本棚244:学問のすすめ by 福沢諭吉


05 11月

慶応大学で学生が麻薬を吸う事件が起きた。

少子化で道楽息子にお金を与え、道徳を教えず、行き過ぎた放蕩の結果だろうか。

戦後の動乱で無学文盲に苦しんだ日本が、

わずか半世紀で世界最高の生活水準に昇りつめた反面、

道徳が失われた大学という最高学府では、勉学と悪事の見分けすらつかなくなった。

学問とはなにか。

師を選び、共に学ぶ友人を選び、虚実を問うことだ。

現実を直視し、真実を見極めるために学問が必要なのだ。

「賢人と愚人の別は学ぶと学ばざるとにある」

と慶応義塾の創始者、福沢が書いた「学問のすすめ」は明治5年に初版され300万部を売った。

当時の日本は文盲も多く、人口も3000万人しかいなかったから、

ベストセラーは今日の比では無い。あなたにとって学問とは何だろうか。

編集長 尾中謙文

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