ぼくの本棚240:タオ自然学 by F・カプラ

29 9月

70年代初頭の東洋哲学とサイエンスが結合した頃の本はエキサイティングで面白い。

本書には紀元前7世紀のウパニシャッドについての記述がある。

「それは動き、しかも動かない。それは遠く、また近い。それはすべての中にあり、またその中にある」

これは原子物理学の権威オッペンハイマーの言葉の本質だ。

つまり、力と物質、粒子と波、動と静、存在と非存在などの対立概念だ。

オッペンハイマーはアインシュタインらと原子爆弾をつくったが、

後年、古代インド神ヴィシュヌに自分を重ね、生涯に渡って核兵器に反対した。

現在の量子論ではこの対立概念という枠組みさえ超越してしまうが、

2700年前のインドで「存在の本質」がすでに説かれていたのには驚く。

しかも学術的ではなく平易な言葉で。

本書の「タオ」とは宇宙と人生の多様性を追究した道教の「道」からきている。

道教は儒教、仏教とともに中国3大宗教の一つ。

タオの本質は長生きをし、自ら体験し、感動から学びを得ること。

あなたのタオは何だろうか。

編集長 尾中謙文

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