我々が複数のパラレルワールドに同時に存在することは、
以前リサ・ランドールの「ワープする宇宙」でも触れた。
ミンデルはプロセス指向心理学という分野を開発した。
その原点は量子論、シャーマニズム、東洋思想の考え方だ。
「宇宙のあらゆる物質は多次元的であり、周囲のすべてと絡み合っている。
だが現在の生物学は、合意的現実の次元だけで生命について語っているため、
非局在的な量子力学の思考がなければ、生命に関する定義すら生み出すことは難しい」
とミンデルは言う。
量子理論では、物質的な粒子は無から突然出現したことを、不完全ながら解明している。
仏教ではゼロ・ポイントエネルギーの状態を「空・くう」と呼んでいる。
ミンデルは、こうした通常の感覚ではわからない「超感覚的」な力が、
すでに身体には内在していて、人、環境、宇宙のパラレルワールドと絡み合う時にあらわれる、
「生命の起源の神秘」になぞらえている。
あなたの超感覚はどんな時、どんな症状であらわれているだろうか。
編集長 尾中謙文
編集局S