ぼくの本棚232:ほんとうの環境問題 by 養老孟司/池田清彦

25 7月

土用の丑の日には鰻が気になる。

平賀源内が作ったコピーに250年以上も影響を受けている日本人は、僕だけではない。

中国産の食物の危険性が喧伝されて久しいが、

有機塩素系殺虫剤「エンドスルファン」や合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物である

「ロイコマラカイトグリーン」が鰻から検出されたと聞くと、蒲焼きも遠のいていく。

魚資源を増やすことには先進的なノウハウを持つ日本人が、食料自給率に苦しんでいるのは何故か。

本書を読むと、驚くほど簡単に問題の本質に近づくことができる。

「国内で食べられるものを食べずにただ捨てて、輸入した食べ物でも三割は捨てる、

ということをやっているその一方で、食料自給率を上げようというのは、どこかチグハグな話である。」

減らすことが不可能なCO2削減を約束した京都議定書については

「日本にはグランドプランがまったくない。

京都議定書に関する政策も、食料に関する政策も、グランドプランがまったくない。

環境問題にしても本当の問題を知らされていないという意味で、日本国民は不幸だと思う。」

知らされていない本当の問題とは何か。

本書を読めばわかる。

編集長 尾中謙文

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