Archive for 7月, 2008

ぼくの本棚232:ほんとうの環境問題 by 養老孟司/池田清彦


25 7月

土用の丑の日には鰻が気になる。

平賀源内が作ったコピーに250年以上も影響を受けている日本人は、僕だけではない。

中国産の食物の危険性が喧伝されて久しいが、

有機塩素系殺虫剤「エンドスルファン」や合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物である

「ロイコマラカイトグリーン」が鰻から検出されたと聞くと、蒲焼きも遠のいていく。

魚資源を増やすことには先進的なノウハウを持つ日本人が、食料自給率に苦しんでいるのは何故か。

本書を読むと、驚くほど簡単に問題の本質に近づくことができる。

「国内で食べられるものを食べずにただ捨てて、輸入した食べ物でも三割は捨てる、

ということをやっているその一方で、食料自給率を上げようというのは、どこかチグハグな話である。」

減らすことが不可能なCO2削減を約束した京都議定書については

「日本にはグランドプランがまったくない。

京都議定書に関する政策も、食料に関する政策も、グランドプランがまったくない。

環境問題にしても本当の問題を知らされていないという意味で、日本国民は不幸だと思う。」

知らされていない本当の問題とは何か。

本書を読めばわかる。

編集長 尾中謙文

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編集局S

ぼくの本棚231:星のワークブック by 鏡リュウジ


09 7月

最近は、美しい星空は台風の後ぐらいしか見れなくなった。

時々、山頂で星空を見ると、星の多さ、美しさに圧倒されて言葉を失う。

星空は古代から、天文学、数学、航海術の基礎をつくり、

一方、太陽系の惑星の配置を一枚の図表に表した、ホロスコープによって

地上の出来事を占う、占星術を発展させてきた。

科学万能の時代になった今でも、星占いを毎日見て一喜一憂している方も多い。

本書は、日本を代表する占星術家・鏡リュウジの奥深いメッセージに溢れた素晴らしい本だ。

人生の転機にある人や、今なにかに挑戦しようとしている人は、

本書を読んで自分を振り返り、内面や現実を直視するきっかけを掴むといいだろう。

そういえば、7月7日の七夕は二つの伝説によりできたことをご存じだろうか。

一つは日本にあった棚織(たなばた)津女(つめ)の話。

村の災厄を除いてもらうため、

棚織津女が機屋(はたや)で天から降りて来る神の一夜の相手をする話。

一方、奈良時代に中国から伝わったのは、牽牛と織姫が天帝の機嫌をそこね、

一年に一度だけ天の川にかかる橋で逢うことを許されたという話だ。

共通するのは、一年でこの日に願いをかける一夜伝説。

あなたは星にどんな願いをかけたのだろうか。

編集長 尾中謙文

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編集局S

ぼくの本棚230:シンプリシティの法則 by ジョン・マエダ


04 7月

先端アートを少しでもかじった人で、グラフックデザイナーのジョン・マエダを知らないという人はいない。

彼はコンピューティング・アートの先駆者でビジュアル・アートにイノベーションを起こした。

またMITメディアラボを立ち上げ、芸術とサイエンスを融合した。ジョンの考えのどこが素晴らしいのか。

いま、我々の生活はコンピューターや携帯電話によって、

早く便利だが、複雑でどこかとりとめの無い、落ち着かない世界になった。

ゆったり思考を重ねる時間は無くなり、ビジネスでは練り上げられた素晴らしいアイディアは出なくなった。

情報量が加速度的に増えた結果、センスの良い選択眼によって、

統合化、一元化した良質な情報に、差異的優位性が与えられるようになった。

つまり、良質なシンプルさこそが今後の武器になる。

本書には「複雑化するデザイン、テクノロジー、ビジネス、

人生をどうシンプルに保つかという10の法則と3つの鍵」が詰まっている。

あなたのビジネスや人生の中にセンスやシンプルさは存在しているだろうか?

編集長 尾中謙文

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編集局S