ぼくの本棚219:ご冗談でしょう、ファインマンさん<上下巻> by リチャード・P・ファインマン

21 5月

ファインマンをご存じだろうか。

ファインマンは量子電磁力学で、シュウィンガー、朝永とともに

ノーベル賞を受賞した物理学者であり教育者だ。

本書は自身が型破りな人生を紹介しているユニークなエピソード集だ。

ファインマンの変人ぶりはどうか。

彼は幼少より自宅に研究室を作るほど数学・物理が好きな秀才だが、

運動は苦手だったと本人は言う。

しかしボンゴの名手で、サンフランシスコのバレエ団でパーカッションを担当。

バレエの国際コンテストでも2位に入賞するなど、本当に運動が不得手だったのか疑わしい。

MIT、プリンストン大学院を出たあと、ロスアラモス研究所に務める。

しかし犯罪者から習った金庫破りを、機密書類の入ったキャビネットを相手に次々に実践するなど、

研究者だから許されるイタズラを連発した。

原爆開発やNASAにも携わったが、遊びながら物理学をやろうと決心し、ストリップ小屋に通い続けた。

来日した時は自らを「不敗魔」と呼んでいる。ウイットのセンスも枯れた味を出している。

ファインマンの素晴らしさは、一つのことをやるとノーベル賞を穫る集中力を持ちながら、

周囲に常に笑いをふりまき、天狗にならず、変なプライドも無いことだ。

また一方で、学問においては型にはまらない考え方でノーベル賞を穫り、

教育者として学生に勇気を与え続けたことだ。

さて、教育者の役割とはなんだろうか。

編集長 尾中謙文

にほんブログ村 本ブログへ

編集局S

Leave a Reply