ぼくの本棚196:「へんな会社」のつくり方 by 近藤淳也

03 3月

一時の起業ブームが去って骨のあるベンチャーが増えてきた。

特にマッド・サイエンティスト系から支持のあつい近藤氏の「はてな」がその一つだ。

常識を捨てた楽しそうな経営手法もさることながら、すでに

「非連続的なアイディアをどうかたちにするか」

という多くの企業がかかえる悩みを軽々とのり越えている。

起業家の適性をカードゲームに例えて「大富豪と大貧民を両方楽しめる人」と近藤氏は言うが、

彼の問題把握のポイントは、陰陽のエネルギーように、常に対極の構図を意図的につくることだ。

ベンチャーは決して「はてな」の真似をしてはいけない。

「はてな」のように情報を共有する社員が、せめて嘘をつかず、無駄を無くし、

オープンで楽しい仕事環境があれば、いいものが必ず生まれるわけではない。

近藤氏にとってこれはただの業務改善の過程に過ぎない。

社員のアタマの中を楽にするために、あえて非常識な環境をつくることは、

インターネット業界の中でいかに自分に有利なルールをつくり、

勝負に集中できる最高の状態を最速でつくりだせるか、というためのほんのひとつの条件にすぎない。

では「はてな」がなぜ勝負に強いのか。

体裁に捕われない優れたリーダーと少数精鋭な組織が動乱の時代に最も強いことは、

言うまでもなく多くの歴史が証明している。

編集長 尾中謙文

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