ぼくの本棚195:求めない by 加島祥造

28 2月

お金が欲しい人、ものが欲しい人、能力が欲しい人、健康が欲しい人、自由が欲しい人にとって

「求めない」という言葉は、全ての思考を凍らしてしまう強力なパワーがある。

かくいう僕も自己実現のために、欲望願望過多の日々を送っている。

そもそもなぜ人は「求めて」しまうのか。欲望を持つことはいけないことなのか。加島氏は言う。

「五分間、いや三分間でいい。何も求めないでいてごらん。

全身を頭の支配から開放してごらん。すると君は命のままに生きていると知る。

求めないで放っておいても、体はゆったり生きていると知る。」

どうしようか迷った時、求めないと気持ちが楽になるのだという。

確かに自分の力が及ばない、何かの事情で全てを受け容れなければならない時、

誰にも頼れないし、期待もできないし、何も求めていないから、

ようやく雑念を払い率直に事実に向き合える。

なんでも外に求めていた空しさに気づき、自分の内なる陰陽のバランスに気づき、

内なる声に耳を傾けることができる。

それは偶然、全てを「捨てたり」「無くしたり」する機会を得ることで、

本来の自分を取り戻せた時のほっとする、あの感覚に似ているのかもしれない。

編集長 尾中謙文

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