ぼくの本棚193:縁は異なもの by 河合隼雄/白州正子

21 2月

僕のオフィスがある南青山という地名は、

その昔徳川家の家臣だった青山家の広大なお屋敷の跡地からきている。

大岡昇平の「花影」の主人公のヒモのモデルにもなった、青山家末裔の青山次郎は、

伝統と信用を重んじる骨董の巨人として、今に越えるものがいない。

白州正子の「いまなぜ青山次郎なのか」にもあるが、ものを観る訓練がなされ、贅沢に磨きをかけ、

精神の器が人並はずれて大きく、金儲けをしない人など今の世にはいない。

ましてや小林秀雄に精神的糧を与えられたと言われるほどの真のパトロンである。

本書は僕が敬愛して止まない二人の対談集だ。

美や精神を重んじる、創作の神髄に触れてみたい方には格好の書といえるだろう。

編集長 尾中謙文

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