ぼくの本棚189:一勝九敗 by 柳井正

08 2月

日本にいて柳井氏の恩恵を受けていない人を探すのは難しい。

柳井氏は1984年広島市で「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」という名前の店を立ち上げた。

開店前から並んだ行列はやがて恐怖を感じるほどの群衆になり、混雑は翌日まで続き、

これを報道したラジオ局には「入れないかもしれないので、来ないでほしい」と答えた。

ユニクロの始まりである。

この日を境に、この小売店が低価格、セルフサービスによって、

カジュアルウエアショップの概念をことごとく破壊する歴史をつくることになるとは、誰も予想しなかった。

本書は柳井氏の自伝であり、ユニクロの原点が正直に隈無く描かれている。

ユニクロの急成長の理由は何だったのか。柳井氏は、失敗に潜む成功の目を見つけることだという。

「失敗に蓋をしたら必ず同じ失敗を繰り返す」今日のユニクロの成功は、

数限りない失敗や不安と闘い、日々乗り越えたからこそある、と本書では繰り返し言っている。

楽なことばかり求めていては、高い目的など永遠に達成できないことを、

柳井氏が実体験をもって教えてくれる良書だ。

編集長 尾中謙文

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