ぼくの本棚185:インテリジェンス 武器なき戦争 by 佐藤優・手嶋龍一

24 1月

国家の舵取りは情報の精度と分析力にかかっているといってもいい。

ところが日本ではスパイ天国と言われるように、官僚や自衛官は国家機密情報を平然と売っている。

政治家にいたっては条約官僚の作文を国会で読み上げ、

世界情勢との乖離は以前よりひどくなっている。

国連決議など、時には国際社会では役に立たない。現実は常に変化しているからだ。

事実が明るみに出ると、条約など簡単に反故になってしまう。

だからこそ諜報、防諜といったインテリジェンスが重要になる。

国家戦略は情報収集能力と情報分析力の統合力と言い換えても過言ではない。

1983年のソ連軍による大韓航空機撃墜事件の時、

日本政府は国民に情報操作をして、実は情報が筒抜けだったという事実をねじ曲げた。

佐藤氏は「宣伝と謀略は潜在的もしくは顕在的な脅威に対して行うもので、

自国民を対象に行ってはいけない」と言う。

自国がやるロビー活動と敵の情報操作とは同じ謀略でも違うからだ。

日本はスパイやテロリストを水際で止める、カウンターインテリジェンスの能力がいくら高くても、

ポジティブインテリジェンスをどうにかしない限り、いつまでたっても外交大国にはなれない。

編集長 尾中謙文

にほんブログ村 本ブログへ

編集局

Leave a Reply