Archive for 1月, 2008

ぼくの本棚186:イノベーションの本質 by 野中郁次郎


29 1月

野中先生がオフィスにお見えになった。

社長TVのアドバイザリーコミッティーを引き受けていただくことになった。

野中先生は知識こそが重要な経営資源である「知識創造」を提唱した世界的な経営学者だ。

暗黙知と形式知がダイナミックに連動するSECIモデルをつくり、

これを学んだ多くの世界中の経営者は「知識経営」を実践した。

暗黙値とは何か。

野中先生によれば、経験や勘に基づく言葉にできない潜在的知識のことをいう。

本来の言葉の意味(人間の身体に備わっている動作以前に働く制御機能)と違うと

指摘する人もいるが、世界的に暗黙知という言葉や意味を有名にした功績は讃えられるべきだ。

また形式知と対比させることで、目に見えるものより、

目に見えないことに重要な意味が含まれている、という啓示と感動を多くの経営者に与えた。

野中先生は哲学者でもあるのだ。

本書はイノベーションの成功事例集であり、暗黙知のサンプルが数多く紹介されている。

企業の美意識や本質を考える貴兄にはバイブルのように役立つはずだ。

編集長 尾中謙文

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編集局

東レ経営研究所の佐々木常夫社長


25 1月

先日新聞に、【社長TV】にもご出演いただいている東レ経営研究所の佐々木常夫社長の記事が載っていました。(記事は毎日jpで読めます)

「仕事と家庭は『バランスをとる』などと生ぬるいものではなく、マネジメントしなければ」

なんだそうです。これは、仕事人間のお父さんだけじゃなく、自分自身にもグサリときました。

仕事とプライベートと最近いまいちマネジメントできてないです。。反省。。

【社長TV】で東レ経営研究所の佐々木常夫社長のインタビュー動画を見る

        ↓    ↓

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動画の内容は、

1.ワークバランス

2.仕事と家庭の両立

3.心の在り方

です。

ご覧になった方は、ぜひここにコメント残していってくださいね♪

東レ経営研究所の佐々木常夫社長のウェブサイトはこちら

編集局M子

編集局

ぼくの本棚185:インテリジェンス 武器なき戦争 by 佐藤優・手嶋龍一


24 1月

国家の舵取りは情報の精度と分析力にかかっているといってもいい。

ところが日本ではスパイ天国と言われるように、官僚や自衛官は国家機密情報を平然と売っている。

政治家にいたっては条約官僚の作文を国会で読み上げ、

世界情勢との乖離は以前よりひどくなっている。

国連決議など、時には国際社会では役に立たない。現実は常に変化しているからだ。

事実が明るみに出ると、条約など簡単に反故になってしまう。

だからこそ諜報、防諜といったインテリジェンスが重要になる。

国家戦略は情報収集能力と情報分析力の統合力と言い換えても過言ではない。

1983年のソ連軍による大韓航空機撃墜事件の時、

日本政府は国民に情報操作をして、実は情報が筒抜けだったという事実をねじ曲げた。

佐藤氏は「宣伝と謀略は潜在的もしくは顕在的な脅威に対して行うもので、

自国民を対象に行ってはいけない」と言う。

自国がやるロビー活動と敵の情報操作とは同じ謀略でも違うからだ。

日本はスパイやテロリストを水際で止める、カウンターインテリジェンスの能力がいくら高くても、

ポジティブインテリジェンスをどうにかしない限り、いつまでたっても外交大国にはなれない。

編集長 尾中謙文

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ぼくの本棚184:中年英語組/プリンストン大学のにわか教授 by 岸本周平


23 1月

アメリカでは意思表示をしないと生きていけない。

とりわけKY(空気を読む)に長けた日本人ほどこの洗礼を受けやすい。

黙っているとアホだと思われる。口べたな人でも言う時は驚くほどはっきりモノを言う。

多民族国家では奥ゆかしさなど存在しない。相手が目上であろうが容赦しない。

だからG7で日本が弱いのも頷ける。ネクタイをとりファーストネームで呼び合い、

本音で世界経済を語ろうとする雰囲気の中で、日本人は特にディベートに弱い。

本書はまったく英語がしゃべれない岸本氏が、

大蔵省の交流人事で研究員として赴任するところから始まる。

岸本氏が失敗を繰り返しながら、だんだん英語に慣れていく様子が生々しくライブ感がある。

「一瞬、頭が真っ白になった。慣れないことはしないに限る。

日本の常識は世界の非常識ということがあるとは分かっているような気がしていた」

中年で留学しなければならない人は、本書を読むと元気がでる。

ちなみに岸本氏は東大卒大蔵省の超エリート。

こんな人でもしゃべれない日本の英語教育への不満は、いったいどこにぶつけたらよいのだろうか。

編集長 尾中謙文

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ぼくの本棚183:非線形科学 by 蔵本由紀


21 1月

インターネットが急激に拡大した裏側に、リスペクト(尊敬)したものをシェア(共有)する、

人間の本質的な行動要素が含まれていることは周知の事実だ。

複雑で多様な社会になればなるほど、ネットの世界では、

少数のステップで見ず知らずの人と繋がるスモールワールドネットワークが生まれる。

例えば知人関係が100人あるとすると、2段階で繋がる人は100の二乗で1万人、

3段階で100万人、4段階で1億人、5段階で人口のすべてをカバーしてしまう。

現実世界では不可能だった世界中と「繋がる」ことをネットは簡単に可能にしてしまう。

さらにリンクを繋ぎ変えるだけで新たなネットワークが生まれる。

しかしネットワークの成長は新たな情報格差を生んでしまう。

多くの発着便を持つハブ空港などはこうしたネットワーク理論を応用しているが、

現実というカオスで起きる課題には対応しきれていない。

こうした一見手の着けようが無い、複雑な自然現象にも能動因を解明する方法がある。

非線形科学とは何か?

本書では具体例をあげながら説明しているが、全てを理解するには骨が折れるに違いない。

編集長 尾中謙文

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