ぼくの本棚 174:快楽は悪か by 植島啓司

20 12月

宗教学者の植島さんとはもう随分お会いしていない。

どれくらい前かというと、オウム真理教のサリン事件が起きて、

オウムを擁護した宗教学者のN氏が許せんと僕が息巻いて、表に出て来ないN氏に電話をし、

やっぱり出て来ないので植島さんと大阪の屋台で飲んで絡んでいた頃だ。

その頃の植島さんのカッコよさはちょっと枯れたワルな感じと柔軟な知性だった。

いずれにしても日本の宗教学者には無い匂いだった。

植島さんは「宗教学者というのは、全人類が宗教に帰依したとしても、

そこからはみでる最後のひとりでなければならない」と言っている。

本書では、大学教授にしては大いにはみだしたキャラを発揮して

「快楽とは悪か、悪徳とは何か」と欲望をひたすら抑制する日本社会に対して、

真摯な問いを突き付けている。あなたにとって快楽とは何だろうか。

編集長 尾中謙文

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