ぼくの本棚 164:不動心 by 松井秀喜

26 11月

野球に限らず、好機に最高の力が発揮できる人は少ない。

まして大リーグのように時差や温度差が激しい地域を、

移動し転戦しながら毎日ファンの期待に応え、あらゆる欲望と戦いながら節制し、

何年も第一線で活躍し続けることがどれくらい大変なことか、およそ凡人には想像もつかない。

スポーツほど自己制御を要求される職業も少ないと思うが、

まれにセルフコントロールできない予想外の骨折がある。

一つ間違うと選手生命が無くなる。まるで戦場で生き延びるようなもんだ。

「故障しがちな自分の体や運命を受け入れるのは辛い」松井がぶれないのはなぜか。

「苦しむ日もある。幸い打てたとしても、翌日打てるとは限らない」1768試合連続出場をした松井が、

最悪の状況下で何を考えどう乗り越えたのか。

本書にはその重みが詰まっている。

編集長 尾中謙文

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