ぼくの本棚 162:インド人はなぜ言い負かすのがうまいのか by 榎本博明

22 11月

インドに行ってスパイスを勧められたことがある。

せっかくインドに来て本場のスパイスを買わないなんてと説得され、

「本場」のものすごく高い店に連れて行かれた。

ハイクラスのインド人は皆ここで買っていると言われ、相場の何倍も高い値段で、

しかも僕は高いことを承知で買った。と、ここまではいい。

日本に帰ってインド人が経営する店でこの話をしたら、

良いものを求める日本人には、特に高く売る店だということがわかって力が抜けた。

所詮、日本人がかなう相手ではない。インド人は交渉術は幼い頃から身についている。

交渉では勝者、敗者の気持ちを良く知っていて、インド人は勝ち過ぎない。

交渉は勝つことが目的ではなく優位に進めることが大切なのだ。

勝負せず、敵もつくらない。感情的にもならない。

僕は納得して高く買っているわけだから、全てまるくおさまっている。

本書にはそんな交渉の天才インド人の不思議なテクニックがふんだんにある。

交渉下手な貴兄はぜひご一読を。

編集長 尾中謙文

にほんブログ村 本ブログへ

編集局

Leave a Reply