ぼくの本棚 141:科学の未来 by フリーマン・ダイソン

27 8月

フリーマン・ダイソンは未来の科学に警告できる比類なき科学者だ。

科学技術がイデオロギーと合体すると、

人類や地球の未来に危険度が増すことを高い倫理観で喚起し続けている。

科学と人間の進化が地球にもたらすものについて「ガイアの素顔」でも述べていたが、

ダイソンは10年から100万年のスケールで考えている。

この巨視観は、科学技術が今後、進化の過程で生命倫理と否応無く重なることを考えると、

利益をもたらす科学だけを追い続ける応用科学者には立ち打ちできない。

科学的な公平さと人間の苦悩を同時に考え、新しい科学、新しい発見を予測し、

豊かな洞察力から遥かな未来を予見する。

ダイソンはすぐに役に立たないが人間に必要な純粋科学と、

利益至上になりがちな応用科学の両方の本質をわかりやすく本書で示唆している。

編集長 尾中謙文

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