ぼくの本棚 139:ありえない家 トーキョー狭小住宅物語 by 細野透

21 8月

高騰を続ける土地狂騒で、フツーのサラリーマンがフツーに働いて

都心に理想の一戸建てを建てることはもはや不可能に近い。

住宅リフォームといいながら、ほとんど造り変えてしまうTV番組「ビフォー・アフター」を観て、

狭小住宅も素敵だと感じた方も多いのではないか。

ただ「都心に住みたい」という熱意だけが、

驚嘆するほど狭い空間を奇跡的に住みやすく変えたり、

土地に執着する不器用な愛情が建築家の気持ちを動かし、

見たことも無いような小さく美しい家を造ったりする。

本書はそんな狭小住宅を、いつか都心に建てようと狙っている方に勇気を与えてくれる。

わずか8坪に満たない土地に素晴らしい家を建てたり、

1億5千万円もする見積もりを6100万円に値切ったりするなど、

度胸のいい人と「ありえない家」が登場する。

狭小住宅には建築技術の粋を結集した建築家の英知と、

狭い東京に住み続けたい人間のドラマが交錯している。

編集長 尾中謙文

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