ぼくの本棚 128:考えることの科学 by 市川伸一

30 7月

不確定要素の多い現実で、人は何を根拠に直感的な判断を下しているのだろうか。

キーワードは「ヒューリスティックス」にある。

結果が必ず正解になるアルゴリズムに対して、

「ヒューリスティックスは、常に正解に至るわけではないが、

多くの場合、楽に速く正解を見つけられる」

つまり人が経験値から得たものをうまくやって、良い結果が得られるショートカットがこれだ。

達人ほど集中するポイントをきちんと押さえているため、直感的で素早くロスが無い。

これは人口知能には無い領域で、コンピュータ万能の時代で、

人をいかに生かすかという未来学を考える上でも重要だ。

「不確かな状況で、人間がどんな推論過程を経て何らかの判断を下すかという、

非常に広い領域を視野に入れたものである」

視野が狭く文脈を感じ取れない日本人が増えている一方で、

マクロに通じ、直感が働く人はますます減っていくのだろうか。

編集長 尾中謙文

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