ぼくの本棚 92:自分の体で実験したい by レスリー・デンディ

29 5月

放射線療法は、今では誰もが知る治療法のひとつだが、

かつて治験(人を使った実験)がまだ無かった頃、キュリー夫妻は自分たちを実験台にしていた。

「ピエールはさっそく自分の体で試してみようと、腕にテープでラジウム塩を貼つけた。

それを10時間放置しておいたことろ、まもなく切手大のただれができて、

数日で傷口から膿みがしみ出した。ただれは52日後に治り、皮膚は元どおりになった」

キュリー夫妻の発見がきっかけとなって、腫瘍患者の治療にラジウムが使われるようになる。

マリー・キュリーは長年の実験での放射線被爆による白血病で亡くなるが、

彼女のノートは今もなおパリのフランス国立図書館に保管され、希望すれば誰もが読める。

ただし、今も微量の放射線が出ているため、図書館を訴えないというサインをすればの話だが。

編集長 尾中謙文

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