近年、異常気象が世界中で通常に起こり続けている。
大地震に街を破壊される現実に、たびたび遭遇してきた日本ほど、
コントロール不可能な地球の脅威を体感している国民はいない。
ところが地球温暖化問題は、問題点がわかってもすぐに起こるわけではない。
これは出来る限り先延ばししたい、という人間の弱さを試されている脅威なのではないか。
ゴアは「地球のためにあなたが出来る最初の一歩はこの事実を知ることだ」という。
様々な「不都合な真実」は、事実をねじ曲げた政治家にとってなのか。
事実を認めたくない科学者にとってなのか。
いずれにせよ、このまま温暖化問題をほっておけば、
あと40年で北極の40%の氷が溶けてしまうという真実は、
世界中のひとりひとりにとって、背筋が寒くなるような恐ろしい現実だ。
編集長 尾中謙文
アル・ゴア著 / 枝広 淳子訳
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